見ての通り、コードを書く俺たち人間にとって大事なのはこれだ。GoogleのトップAIエバンジェリスト、リチャード・セロターが先週、世界に宣言した。開発者ロイヤリティはGoogleに対して現在、絶対ゼロだ。「低い」とか「下降中」じゃない。ゼロ。反省の弁かと思うなよ。これは宣戦布告を現実的なビジネス戦略に仕立て直したものだ。
セロターは動じていない。彼の売り文句? 「俺たちの仕事は簡単さを売ること。AIで構築したいか、AIアプリを作りたいか、どちらも抜群にこなして最高であるべき。何も譲らない。AI開発ツールで最高になる——必ず」。つまり、CursorだのGoogleが提供しない新顔AIペアプログラマーを使おうが、結局コードはGoogle Cloudで回すだろう、という賭けだ。なぜなら、そこを最速・最高効率の場に仕立て上げるから。
開発者にとってこれが大事な理由
これは単なる企業内省じゃない。Googleが「お気に入りのツール屋」から「欠かせない基盤」へシフトするシグナルだ。「CopilotやClaude Codeを使おうが知ったこっちゃない。コードが本番で回るときは俺たちのインフラで、しかも他より優位に」と言い切る。AIゴールドラッシュで増幅された典型的なプラットフォーム戦略だ。どんなツールで作ったAIモデルでも、自社クラウドで最高のパフォーマンスを出せば勝ち。開発者がロイヤリティをブツブツ言おうが、請求書はしっかり届く。
セロターが放った一撃、AzureとAWSへの明確な牽制だ:
「レイテンシーを測ってみろ。Anthropicを最高に使う方法はVertex経由で、Azure、AWS、Anthropic自身より上だ。だからClaude Codeを使おうがVertexを使え——さもなくばパフォーマンスが落ちるだけだ」
これが戦略の核心:パフォーマンス。彼らは魅力的なUIや愛されるオープンソースライブラリで心を掴もうとはしない(多少手を出してはいるが)。財布を狙って速度を約束する。AIモデルを猛スピードで量産する今、誰が速度を欲さない? シリコンバレー流の考え——インフラ優位で力押しだ。開発ツールがFord製かFerrari製かに関係なく、自社クラウドはAIアプリ用のスポーツカーエンジン同等だと主張するわけ。
「ワンプラットフォーム」哲学
興味深いことに、セロターはGoogle Cloudを300超のサービス群だと見なすのを否定する。「Googleは300サービスを売ってるんじゃない。一つのプラットフォームを売ってる」と。重要な区別だ。戦略的にベルトを締め、必ず抜群でなければならない領域——特にAI——に集中し、他のサービスは「まあまあ」でいいとする覚悟。散漫で悪名高い会社にとって必要なトリアージュだ。AI推進は単なるイニシアチブじゃない。「ワンプラットフォーム」戦略の核心で、過去3年で最大の変化だと位置づける。本気の戦略転換か、磨き上げたPRか見ものだが、含意は明らか:AI野望に直結しなければ、切り捨て対象だ。
セロターはGoogleの遅れを囁く声にも触れる。元Googleエンジニア、スティーブ・イェッゲの批判がそれを煽った。イェッゲの指摘? Google内部のAI採用が遅れ、エンジニアはClaude Codeのようなトップ外部ツールを「敵」ゆえに使えない。セロターの反論は……予想通り。大企業は速度と安定のバランスを取らねばならない。「Mapsを壊せない」と言い、生産性基盤構築と消費者向けチャットボットの違いを強調する。有効な指摘だが、イェッゲの本質を都合よく避ける:自社エンジニアが最高ツールを使えないなら、リーダーなど名乗れるか? 「言うは易し行うは難し」の臭いがプンプンだ。